株式会社トゥエルブ 下野 護様

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地方企業の可能性は無限大! ブランディングで地元・福井の企業経営と人を飛躍させる1級ブランド・プランナー

受講生

ブランド・プランナー1級
株式会社トゥエルブ代表取締役 下野 護様
HP:https://www.twelve012.com/

ブランディングを学ぶに至るまで

北陸や福井の企業の魅力をキチンと伝えるには、ブランディングが必要だと思った

企業ブランディングや採用ブランディング、デザインを生業とする「株式会社トゥエルブ」の代表を務めています。福井の地に根付いて事業を展開し、飲食店や製造業などのブランディングやデザインのサポートをさせていただいています。

北陸や福井には、伝統や技術、独自性のある素晴らしい企業やお店がたくさんあります。これは私がブランディングを学ぼうと思った動機にもつながるのですが、企業やお店の持つ魅力をしっかりと伝えたいと思うことが多々ありました。

私がブランド・プランナー2級を取得した背景などは、こちらをご覧ください。

※レポートから一部の事例をご紹介します

下野様の事例(1):寿し吉田

ロゴマークを起点に、福井で50年の歴史を持つ寿司屋のブランド観を確立

今回、私がブランディングで関わらせていただいた「寿し吉田」は、福井では有名なお寿司屋で、作家の故・司馬遼太郎さんも通ったお店です。ブランドメッセージの「越前の恵みを、ひと握り。」にも表れているように、福井の海で獲れた新鮮な魚や越前蟹料理を振る舞ってくれます。現在の三代目のご主人はとても意欲的な方で、ご自身の中でいろいろなアイデアをお持ちです。ご主人とは、「下野さん、また新しいことをやってみたいんだ!」とご相談をいただく関係性を築くことができています。

そのご主人が、寿し吉田とは別に経営している越前かに販売店「成前」というお店があります。成前は実店舗だけでなくオンラインショップも運営していますが、そのオンラインショップをベースに「寿司屋の味をご家庭でも気軽に楽しんで欲しい」という想いから新規プロジェクトを立ち上げることになりました。

ブランド観を正しく発信できないことは経営の損失になりかねない


※完成した「寿し吉田」のブランドロゴ

元々のご依頼はオンラインショップのデザインのみでした。しかし、当時のお店にはシンボルとなるロゴマークが存在せず、お店のコンセプトやご主人の想いなどが正しく発信できていない状態でした。伝統と実績のある寿し吉田の世界観がキチンとした形で発信できていないことは、もったいないですし、経営の面でも大きな損失になりかねないと思いました。

私としては、「単にオンラインショップをデザインしても部分最適にしかならない。すべてのベースとなる寿し吉田にブランドのシンボルとなるデザインをつくろう。そのデザインから、寿し吉田や成前のブランド観を構築していこう」と考え、ご主人にブランディングデザインをご提案させていただきました。

オンラインショップのデザインはもちろんですが、パンフレットなどのタッチポイントも寿し吉田のブランド観で一貫させ、そのブランド観はロゴマークにすべて集約されるように設計しました。

部分最適ではなく、ブランディングの観点から魅力を輝かせて飛躍させる

結果的に、すべてのベースとなる寿し吉田のブランドが確立されたおかげで、越前かに販売店「成前」のブランドをしっかりと構築できました。また、寿し吉田と成前の二つのブランドから派生した「成田屋」という新規ブランドの立ち上がりにも派生し、寿し吉田のブランド観がどんどんと広がっています。現在、4つ目のブランドの立ち上げに向けて動いているほどです。

この寿し吉田のブランド観は、50年の歴史とたくさんのお客様の胃袋と心を満足させてきた実績、そして三代目の存在なくして成り立ちません。この魅力の詰まった寿し吉田をさらに飛躍させるために必要だったのがブランディングでした。 もし、ブランディングの観点がなければオンラインショップのデザインのみで終わっていたでしょう。
でも、「オンラインショップのデザイン」という部分最適では、寿し吉田の魅力を輝かせて飛躍させることはできなかったはず。 ブランディングの観点からご主人と議論を交わし合ったからこそ、ブランド観の確立や複数の新規ブランドの立ち上げにつながったのだと思います。

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※レポートから一部の事例をご紹介します

下野様の事例(2):中川鉄工

事業承継を機に会社の未来のビジョンへ向けてブランディングをスタート

中川鉄工は明治6年に創業した歴史の長い企業です。ちょうど現在の代表に事業承継したタイミングでもあり、自社のブランドを見直すこととなりました。代表の構想としてはロゴマークやWebサイトをリニューアルするだけでなく、今後の経営ビジョンとしっかりとリンクしたブランディングを行いたいとのオーダーがありました。

代表からは他にも、「自分の次の世代にバトンをつないでいくためのブランドにしたい」「女性でも活躍して働ける鉄工所にしたい」「今はBtoB事業を展開しているが、ゆくゆくはBtoCにも事業の幅を広げていきたい」「インナーブランディングの強化と採用強化を図りたい」というオーダーをいただきました。なかなか難しいオーダーですよね(笑)。
いただいたオーダーを元に、私としてはロゴマークの一新とWebサイトのリニューアルに加え、 ブランドメッセージ・タグライン・名刺・屋外サイン・社内掲示ポスターの制作をご提案させていただきました。

らしさを表すために「人」というキーワードを選んだ


※完成した「中川鉄工」のブランドロゴ

中川鉄工の代表も、寿し吉田のご主人同様にとにかくめちゃくちゃ情熱的な方です。なんせ、口癖が「ラブ」や「パッション」ですからね(笑)。事業承継と言っても、予め用意された代表の椅子におとなしく座るタイプでは決してなく、他の従業員の方たちと情熱を持って仕事をバリバリとこなされてきた方です。だから、会社やモノづくりに対する想いは人一倍強いです。

私としては、中川鉄工のブランディングを行ううえで「人」がキーワードになると考えました。代表と議論を重ねる中で、「人を信頼する・人から信頼される」ことが考えの根底にあると感じたからです。「とにかく泥臭く“人”を中心にブランディングしていこう」と決めました。

ステークホルダーに対する印象が変わったことで、企業に変化が起きた

ブランディングを行った結果として、Webサイトからのお問い合わせが大幅に増加しました。要因はいろいろあるかと思いますが、大きな要因としてはステークホルダーに対する印象を大きく変えることに成功した点があると思います。代表からも、「下町ロケットみたいな印象になったよね」というお声をいただき、代表を筆頭に従業員が一丸となってモノづくりに情熱をぶつける中川鉄工の姿勢が伝わったのだと思います。

採用に関してはまだまだ試行錯誤を繰り返していますが、このブランディングプロジェクト自体を全社プロジェクトと位置付けて行っていたため、従業員同士の結束力が強化されたと評価いただいています。ブランディングプロジェクトの開始当初は入社したばかりだった従業員の方が、このプロジェクトを通じて成長され、今では会社の中心となるような活躍をしている人材に育ったそうです。思いがけない成果ですが、企業ブランディングを通じて個人ブランドの確立につながった好例なのかなと解釈しています。

コロナ禍真っただ中でのプロジェクトだったので進行も苦労しましたが、代表や従業員の方とじっくりと話し合う方針だけはブラさずにやり切りました。実際に働いている姿を見せていただいたりして、改めて「人」をキーワードに設定したことは間違いじゃなかったと思いましたね。

中川鉄工:https://nakagawatekko.co.jp/

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ブランド・プランナー1級としての今後の展開

ブランディングを地方創成につなげていきたい

寿し吉田や中川鉄工のブランディングを通して改めて感じることは、福井には素晴らしい技術や実績を持った企業がたくさんあることです。もちろん、福井だけに限ったことではありませんが、地方企業には大きな可能性があると感じています。
ただ、素晴らしい技術や実績はあっても、それを誰にも分かるような形に整えていなかったり、キチンと発信できていない企業が多くあります。つまり、ブランド化されていない企業が多いということです。私としては、これはとてももったいないと思っています。

例えば福井の鯖江市はメガネで有名ですよね。これは全国区の知名度を獲得している一大ブランドだと思います。その鯖江のメガネをつくるにはたくさんの企業の技術が関わっていますが、残念ながら、その「裏方」とも言える技術にスポットライトが当たることはあまりありません。
私は、そのようなブランドを支える裏方の技術や人にもブランディングが浸透することで輝いて欲しいと思いますし、そのためのサポートをしていきたいと考えています。地方にもっとブランディングが浸透していくことが活気のある企業づくりにつながり、本当の意味での地方創生になっていくのではないかと思っているんです。

ブランディングは規模の大小ではなく積み上げることが重要

ブランド・プランナー1級を目指す方にお伝えしたいのは、「とにかく実践あるのみ」ということです。ブランド・プランナー講座を受講して2級を取得したら、どんな小さなブランディングでもいいので、とりあえずやり切ってもて欲しいです。
ブランディングは実践する過程で得られる学びがたくさんありますので、壮大なアウトプットをつくろうと意気込むことよりも、まずは小さなアウトプットを積み重ねることに重きを置くと挑戦しやすいと思いますね。

実際に私も、寿し吉田や中川鉄工などのブランディングに関わることで、学ばせていただいたことがたくさんあります。その学びがまた次のブランディングにつながっていくので「まずは実践あるのみ」を胸に、楽しみながらブランディングに取り組んでみてください!

下野 護(Mamoru Shimono)

株式会社トゥエルブ代表取締役
ブランド・プランナー/採用ブランディング認定ディレクター/ブランド・マネージャー
クリエイティブ・ディレクター

1998年、デザイン専門学校を卒業後、金沢のデザイン事務所に就職。その後、商売の基本である小売を学ぼうと思い家電量販店に勤務。約7年間勤めたのち、地元福井県のデザイン会社に転職。

28歳という年齢でデザイン業界にて再スタート。デザイン会社に在籍した6年半、美容室や飲食店、建設業や製造業などありとあらゆる業種のデザインツール制作に携わり“見た目に関わるものは全てデザインする”ということを学ぶ。そして、デザイン事務所twelveを立ち上げ独立し、2年後、株式会社トゥエルブに法人化。

株式会社トゥエルブ:https://www.twelve012.com/
採用ブランディング認定ディレクター:https://www.musubi-inc.co.jp/lp/