株式会社エーライン 米田 敦朋様

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クライアントの本当の「声」に、真正面から「心」で向き合うことでブランドはつくられる

受講生

ブランド・プランナー1級
株式会社エーライン 代表取締役 米田 敦朋様
HP:https://www.a-line-inc.co.jp/

これまでの経緯

ブランディングは表面でなく、クライアントの「想い」に向き合うことが大切


※株式会社エーラインの公式サイト

福井にて「エーライン」という会社を経営しています。「想いを、より良く、伝える。Wonderful Communication」をテーマに、クライアントとの対話を重視したブランディングやクリエイティブ事業を展開する会社です。表面的なブランディングやクリエイティブではなく、クライアントと「想い」「情熱」「こだわり」を共有し合いながらアウトプットしていく姿勢を大切に、日々課題に向き合っています。

※レポートから一部の事例をご紹介します

米田様の事例(1):YURURIE

「前例のない新しい施設づくり」に挑戦

YURURIEの運営母体は、フィットネスクラブやスイミングクラブを運営している福井では老舗の企業です。そのクライアントから、「前例のないような健康と美をメンテナンスする複合施設をつくりたい」「特別なマシンを導入して、運動をしなくても筋肉が付けられて健康になれるようにしたい」というご相談をいただきました。

最初、ご相談を聞いたときに「運動をしないで健康になれる施設!?」とビックリした記憶があります(笑)。でも、経営層の方々にはしっかりとしたビジョンがあり、「難しいけれど面白そうだ」とも思いました。

ペルソナを明確にするために徹底的なインタビューを実施


※完成した「YURURIE」のブランドロゴ

前例がない施設だけに、ペルソナの設定には苦労しましたね。「健康と美」がテーマになるのでターゲットは女性になるのですが、どういう客層がメインターゲットになるのかは手探り状態でした。そこで、あらゆる方にインタビューをさせていただくことで、ペルソナを少しでもハッキリさせようと試みました。

インタビュー対象者は、すでにフィットネスクラブを利用されているお客様や運動経験のない方、セルフエステを利用されている方などです。あらゆる角度からインタビューをすることで、ペルソナの輪郭がハッキリしてきましたね。インタビュー結果を元にクライアントとディスカッションすることで、より議論を深めることができるなど、クライアントにとってもインタビューは大いに役立ったと思います。

今回のブランディングプロジェクトでは、「YURURIE」のネーミングも提案させていただきました。他にもロゴやブランドメッセージ、Webサイト、パンフレットなどを一通り制作しています。

コロナ禍にも関わらず順調なスタートが切れた


※引用:YURURIE(施設内の様子)

前例のない施設である上にコロナ禍でのオープンということもあり、集客面の不安はありましたが、プレオープン・グランドオープンと段階を踏むごとにYURURIEブランドが浸透していったと思います。ブランドイメージもジワジワとですが定着しつつあり、オープン3ヶ月の時点で予想入会数を上回ることができました。まだまだ道半ばではありますが、「口コミが口コミを呼ぶ」ように徐々にYURURIEブランドが浸透していけばいいなと思います。

今後の課題としては、「フィットネスクラブやスイミングクラブなどのスポーツクラブを展開している老舗企業」というイメージが強いので、YURURIEブランドはそこをどう払拭していくかという点かなと思います。クライアントに伴走しながら、今後もYURURIEブランドを育てていきたいですね。

YURURIE:https://yururie.jp/

レポート詳細 [PDF] »

※レポートから一部の事例をご紹介します

米田様の事例(2):パルクリール

「飼い主に選ばれるトリミング・ペットホテルになって欲しい」と考えた


※パルクリールの公式サイト

犬のトリミング・ペットホテルを運営しているパルクリールさんとは、10年以上のお付き合いをさせていただいています。最初は「Webサイトをリニューアルしたい」というご相談をいただきましたが、私としては「ブランディングを行って、パルクリールのコンセプトをしっかりと定めて飼い主様に伝えてみませんか?」とご提案しました。

そのご提案をした背景には二つの理由があって、一つ目は競合他社が増えたからです。ペット業界は、ペットブームやコロナ禍での「お家時間」が増えたこともあり順調に推移しています。しかし、それに伴って競合のトリミングサロンやペットホテルも増えているので、今まで通りの経営では今後の発展が難しくなりつつあります。

そして二つ目の理由は、飼い主の方の変化です。ペットを飼う方が増えた反面、トリミングの予約をドタキャンしてしまう飼い主の方が増えつつあるようです。飼い主の方にもマナーを守っていただいて、ペットへの愛情を注ぐことを惜しまない飼い主の方にパルクリールに来ていただきたいと思いました。

つまり、ブランディングを通じてパルクリールの考えやスタンスを明確化することで、それに共感する飼い主の方に選ばれるトリミング・ペットホテルであって欲しいというのが私の考えでした。

言語化するためにはインタビューが欠かせない


※完成した「パルクリール」のブランドロゴ

今回のブランディングでは、「言語化」がキーでした。パルクリールの考えやスタンスを飼い主の方に伝え、共感していただく必要があるからです。オーナーの方は想いをたくさん持っていらっしゃる方なので、インタビューを徹底的に行うことにしました。オーナーの方の頭の中にあることを引き出しながら言語化していくことで、徐々に「パルクリールブランド」が見えてきました。

アウトプットの制作においても、この言語化が大いに役立ちましたね。おかげで、ブレることなく進行することができたと思います。オーナーの方にとっても、ご自身の思考が整理されるいい機会になったんじゃないかと思いますし、当社との信頼関係もより深まる結果になりました。

アウターブランディングとインナーブランディングが連動し、良い成果が生まれた

ブランディング後は、「新しいWebサイトの世界観がいいですね」などの好意的なお声をいただけるようになりました。競合他社との差別化も図れたと思いますし、新規の飼い主の方も増えているので、成果はしっかりと出ています。

これはインナーブランディングの話につながりますが、オーナーの方とスタッフの方の気持ちがブランディングを通じて一つになれたので、サービスのクオリティが向上したと聞いています。ペットと飼い主の方にご満足していただくのがこの仕事ではとても大切ですから、スタッフによるサービスのクオリティがキーになりますからね。それに貢献できたことは、とても素晴らしい効果だと思います。また、スタッフの定着率が改善され、離職される方が減ったそうです。アウターブランディングとインナーブランディングが、上手く連動している事例がつくれたと思います。

パルクリール:https://parcourir.jp/

レポート詳細 [PDF] »

ブランド・プランナー1級を目指す方へメッセージ

チャレンジとお客様に向き合う姿勢を大切にして欲しい

「ブランディングにどんどんチャレンジしましょう」とお伝えしたいです。「ブランディング」と聞くとハードルが高いと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。ブランド・プランナー協会で学んだ土台を活かして、お客様に心で真正面から向き合えば自ずと道は開けてくると思います。それに、お客様と向き合うなかで、新たな気付きや発見が得られますからね。

私は福井の地でブランディングを行っていますが、ブランディングが必要な企業がたくさんあると実感しています。抱えている課題はさまざまですが、ブランディングの考えが入り込むことで企業はもっと成長できるはず。だからこそ、お客様と向き合ってブランディングの大切さをしっかりとお伝えすることが大切なんだと思います。

米田 敦朋(Atsutomo Yoneda)

株式会社エーライン代表取締役
ブランド・プランナー1級/クリエイティブディレクター/アートディレクター

1995年に広告制作工房エーライン創業。2009年に株式会社エーラインに組織変更。付加価値を常に意識して、クライアントに対して唯一無二の存在になることを大切にしている。その実現のために、さまざまなコミュニケーションシーンにおいて、プランニングからデザイン、制作まで、ただつくるのではなく、PDCAを回しながら最適なプロモーションツールを提供。クライアントのコミュニケーションにおける課題をワンストップクリエイティブで解決し、ビジネスの成功に貢献したいと考えている。福井広告賞デザイン大賞・制作大賞受賞等。

株式会社エーライン:https://www.a-line-inc.co.jp/

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